あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
2023年はブログやその他の書き物をたくさん投稿できたらいいなと思っておりますので、お楽しみに!
さて、新しい年になったということで、今回は日本のお正月文化について。
幼いころから海外で生活していたこともあり、日本のお正月というものをあまり知らずに育ちました。
なので未だに日本のお正月文化に驚くことがたくさんあります。
日本人なのに知らない日本の文化があるって、なんかちょっと恥ずかしいと言いますか。
実際、「えー、日本人なのに日本の文化知らないの?」と外国人にからかわれたことがあります。
だってしょうがないじゃん。
知らないもんは知らないんだもん。ねぇ?
では、私が驚いた日本のお正月文化を4つご紹介します。
1. 年賀状って実は〇〇だった
中学1年生のとき、アメリカから帰国後初めてのお正月を過ごしていました。
当時の私は、年賀状はクラスの全員に渡すものだと思っていたので、普段から仲良くしている子からあまり喋ったことがない子まで、たくさんの年賀状が届いて嬉しかったんです。
今では誰にも送ってないし、誰からも来ないんだけどね。
お正月から数日後にテレビで見た気がするのですが、画面に映されていたのは「当選番号発表」という文字。
これ何の番組?
年賀状の裏に番号書いてあるやろ?
これお年玉やから
え、何それ!?
恐らく物によると思うのですが、年賀状はただのメッセージカードではなくお年玉になっているというのを初めて知りました。
と言うのも、海外にはそもそも年賀状が1月1日に届くという風習やお年玉の概念がなく、年末に「Merry Christmas and Happy New Year!」と書かれたメッセージカードが封筒に入って届くだけ。
私は日本人小学校に通っていて、日本人の友達しかいませんでしたが、冬休みにメッセージカードを郵送してもらうか、終業式や始業式の日に手渡しでもらっていました。
私の中では、年賀状は手紙のやり取りのようなものという認識だったので、当然お年玉というのは頭に無く。
また、日本では年賀ハガキが封筒に入っておらず剥き出しのまま届けられることにも違和感があり、「公開処刑されてるようなものじゃん」とも思っていました。
いや、今でも思っていますよ。
何でみんな家族写真とか平気で載せれるんだろう?
2. お酒を飲むことで〇〇する文化
中学1年生、年明け後の始業式の日。
仲の良い友達同士で集まって、お正月をどのように過ごしたかというのが話題になりました。
Aちゃんはお正月何してた?
まだ成人してないからホンマはあかんことやねんけど、お屠蘇飲んでた
オトソって何?
お酒やで
うちでは毎年やってて、さかずきっていうのにお酒入れて飲むねん
1杯だけな!
お酒!?
あくまでも法律上ではお酒は20歳になってから!
これは昔からある風習でぐびぐびと飲むものではなく、(少なくともAちゃんのお宅では)家族親戚が見ている中で、ルールに従って1杯飲むだけとのこと。
「お屠蘇(おとそ)」は無病息災や長寿を願ってお正月に飲む祝い酒です。
https://sakestreet.com/ja/media/what-is-otoso
「酒は百薬の長」とも言われていますもんね。
そして、その場にいたメンバーの中で唯一私だけお屠蘇の文化を知らなかったという……。
逆になんでみんな知ってるの!?
学校で習うの?
海外では、未成年の飲酒に対してものすごく厳しいです。
特にアメリカでは、親がお酒を買うときに「財布出すからちょっと持ってて」というのもアウトで、場合によっては通報されて捕まってしまうことも……。
当然、お酒を提供するお店に連れて行くのも禁止です。
未成年の飲酒はかなり重罪。
もっと規制すべきもんが他にもあるでしょうが!っていうツッコミはさておき。
日本のように「無病息災や長寿を願って……」というようなお祈りの意味を込めたお酒の飲み方もなく、しかも家族みんなで飲めば効果が上がるという文化には驚きました。
お酒全く飲まないけど。
成人の年齢が18歳に引き下げられたのでもう1度言います。
お酒は20歳になってから!
3. お守りは神社で〇〇するもの
中学2年生のときのお正月。
母が神社にお参りに行くと言うのでついて行くことに。
古いお守り持っておいで
なんで?
神社に返しに行くんよ
なんで!?
神様に「守ってくれてありがとうございました」って返しに行くのよ
買ったら一生自分のものじゃないの!?
神社に行くと大きなコンテナみたいなところに大量のお守りが本当に入っていてとても驚きました。
受験合格しましたとか、子供が無事に生まれましたとか、作年も1年家族が健康に過ごせましたとか。
「神様に守ってもらったお陰です、ありがとうございました」
一度守ってもらうのに使ったお守りには効力がないので返納し、新たなお守りで守ってもらう。
「神様はいつも見ていますよ」
お守りにこんな意味が込められているというのはこのとき初めて知りました。
私は小学1年生と2年生を日本で過ごしているのでランドセルを背負う文化は知っているのですが、多くの子がランドセルにお守りをつけていたので、お守りというのはランドセルにつけるためのキーホルダーという認識でずっといました。
みんなつけてるから私もつけてるみたいな。
でも実際はちゃんと意味があって、返納しないといけないものだったという。
なんでこれも学校で習わないんだろう?
4. お正月飾りは〇〇するという風習
以前勤めていた会社に就職してから知ったこと。
年末の大掃除の後、しめ縄などのお正月飾りが玄関などに飾ってありました。
年が明けて仕事が始まり、数日後。
なんか焦げ臭いにおいしませんか?
あぁ、どんと焼きをしてたんやで
それ何ですか?
しめ縄とかのお正月飾りあるやろ?
日本ではあれを、お正月過ぎたらどんと焼きの日に全部燃やすねん
えっ、せっかく職人さんたちが一生懸命作ったデコレーションを燃やしちゃうんですか!?
当時私は製造業、つまりものづくりの会社に勤務していたので、職人さんが一生懸命作ったものを燃やすということに対して「本当にそんなことしていいの?怒られない?」と心配になりました。
お正月飾りはどんと焼きの日に全部燃やしちゃう。
日本ってもったいない精神の国じゃなかったっけ?
どんど焼きは、年神様が空へ帰っていくのをお見送りし、無病息災や五穀豊穣などを祈願する行事です。
年神様とは、お正月に名家にやってくる豊作や幸せをもたらす神様ことです。
やぐらなどを組み火をつけ、お正月飾り(しめ飾り、門松など)や書き初めなどを燃やしますが、神様はこの時の煙に乗って空へ帰っていくと考えられています。
また、どんど焼きの火や煙に当たることでその一年を無病息災で過ごせるといわれています。
どんど焼きは、地方によって呼び方が異なり、「どんどん焼き」「どんと焼き」「左義長(さぎちょう)」などの呼び方があります。
https://jpnculture.net/dondoyaki/
全然もったいなくないじゃん。
お正月飾りを作る職人さんは、せっかく作ったのに燃やされて悲しいというよりは、それを世に出すこと自体がとても名誉なことで、みなさんに福が訪れますようにと願いを込めて作られているんだ、と気付きました。
素敵な職業ですよね。
まとめ
いかがでしたか?
「あ、そういうのが知らんかったのか、そうかそうか」とあたたかい目で読んでいただければ幸いです。
お正月だけに限らず、まだまだ日本の文化は知らないことだらけなので、これからも見つけ次第ブログのネタとしてあげていきます。
日本のお正月文化って、奥が深い。
コメント